ここでは、英語のイディオム:tip one’s handの意味と使い方を詳しくご紹介していきます。
聞いたことないよ、という方も多いかもしれませんが、映画やドラマなんかでは結構使われていたりするんです。
今日のフレーズ
英語のイディオム:tip one’s handを使った今日のフレーズは「Don’t tip your hand.」、「何も言うなよ。」です。
このイディオムで使われている「tip」も「hand」もよく出てくる単語です。
ここで注意しておきたいのは、「tip」はレストランやサービスを受けた際に渡す「チップ」と同じなのですが、ここでは、お金の「チップ」という意味では使いません。
この「tip」にはお金の「チップ」以外にもたくさんの意味があります。「情報」や「アドバイス」のような意味での使い方もあるんです。
tip one’s handの意味
「tip one’s hand」は「秘密/秘密を漏らす」や「秘密/情報を明かす」という意味で使われています。「手の中にある大事な情報を明かす/手の中にある大事な情報を漏らす」といったイメージです。
手を握りしめて隠していた「tip (情報)」を、つい手を緩めて少しだけ見せてしまった状況を想像すると覚えやすいのではないかと思います。
tip one’s handの使い方
「tip one’s hand」は色々な場面で使われます。「会社のプロジェクトの情報を外部に漏らすな」、「チームの情報を外部に漏らすな」といった感じで、「Don’t tip our hand to others.(他の人に情報をもらすな。)」と使うこともできます。
「tip one’s hand」の「one’s」にはその秘密を持つ「人の」が入ります。
「my (私の)」、「your ( あなたの/あなたたちの)」、「彼女の (her)」、「彼の (his)」、「our (私たちの)」、「their (彼らの)」、「Bob’s (ボブの)」といった感じです。
「私の秘密を明かす」のであれば、「tip my hand」、「彼の秘密を漏らす」のであれば、「tip his hand」となります。
「He tipped his hand.」となると「彼が秘密を明かした。」これは彼の秘密を明かしたわけですね。
「He might tip our hand.」となると「彼が私たちの情報を漏らすかもしれない。」となるわけです。これはあまり使いたくないフレーズですが..。
「私たちの秘密を漏らすな」であれば「not tip our hand」というように、「tip」の前に「not」を付けるだけです。
上の絵の例文の”Let’s not tip our hand! (何も教えないでおこう)”が良い例ですね。
I didn’t tip my hand. (何も自分の情報をあげなかった)
I didn’t tip our hand. (何も私たちの情報をあげなかった)
「one’s」の部分が重要なポイントとなります。ここが変わるだけで「誰の」情報なのかが全く変わってくるのです。
あと、この「tip one’s hand」を使う上で気をつけなくてはならないのは、必ず「hand」で「hands」にはならないということ。
「one’s」の部分に「our」などが入ると、ついつい「hands」としたくなるかもしれませんが、「one’s」に何が入っても必ず「hand」を使ってください。
まとめ
お金の「チップ」とは全く違った「tip」を使ったイディオムはいかがでしたか?刑事ドラマや法律系のドラマなどでは結構出てくイディオムです。
アメリカドラマの「スーツ」を見てたときにもしっかり出てきてました。どのシーズンだったかはすっかり忘れてしまいましたが。
色々な英語のイディオムを覚えておくと「お!ここで使ってる!」ということが多々あるので、面白いですよ。
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