「sink one’s teeth into」という英語のイディオムはどのような意味なのでしょう。直訳すると「sink:沈める」「one’s teeth:●の歯」「into:〜の中に」で「〜の中に●の歯を沈める」となります。あなたはこの直訳から、どのような意味が頭に浮かんできました?
初めてこのイディオムを聞いた際に、私の頭に浮かんだのは「ばあちゃんの入れ歯が水につかった状態」でした。はい、これ、全く違う意味です。
英語のイディオム「sink one’s teeth into」の意味と使い方を詳しくみてみましょう。
sink one’s teeth into の意味
英語のイディオム「sink one’s teeth into」はには2つの意味があります。
1つ目は、没頭して何かにかぶりついている様子を表した言葉で「〜に没頭する」「〜に熱心に取り組む」「〜に打ち込む」という意味です。
大好物を食べている子供やペットの様子を思い浮かべると、「食べ物に没頭している様子」が容易に想像できますよね。「sink one’s teeth into」はまさにその「没頭する」様を表しているのです。
そしてもう一つの意味は、「がぶりと食いつく」「深々と噛み付く」という意味です。単に噛むというよりも、深く噛み付くといったニュアンスな
ですね。この場合は「into」の後に「食べ物」など「噛み付けるもの/食いつけるもの」がきます。
sink one’s teeth into の使い方
英語のイディオム「sink one’s teeth into」の使い方を詳しくみてみましょう。「one’s」の部分には「没頭する人」「かぶりつく人」が入り、「into」の後には「没頭するもの」「かぶりつくもの」が入ります。ここに注意して例を見てみて下さい。
sink one’s teeth into の使い方の例①
仕事について話をしています。
How is your work? (仕事はどう?)
Not much fun these days.(最近そんなに楽しくないな。)
Why? (なんで?)
It’s too easy. Why can’t they give me something I can really get my teeth into?(簡単すぎるんだよ。なんでもっと没頭できる仕事をくれないんだろ?)
sink one’s teeth into の使い方の例②
上司と部下の会話です。
Are you ready for new project? (新しいプロジェクトの準備は良いか?)
Yes, sir. I’m looking forward to sinking my teeth into this new project. (はい。新しいプロジェクトに取り組むのを楽しみにしています。)
sink one’s teeth into の使い方の例③
レストランでの会話です。
So hungry! (すごいお腹が空いた!)
I can’t wait to sink my teeth into the stake! (ステーキにはやくかぶりつきたい!)
「没頭する」と言った意味で使われているのか、または「がぶりと食いつく」と言った意味で使われているのかは「into」の後ろにくる物に注意して見分けましょう。
今日のフレーズ
英語のイディオム「sink one’s teeth into」を使った今日のフレーズは「I can’t wait to sink my teeth into new project!」「新しいプロジェクトに取り組むのが待ち遠しい!」です。
「can’t wait to ~」で「〜するのが待ち遠しい/早く〜したい」という表現です。「can’t wait to sink my teeth into 物事」で「物事に取り組む/打ち込むのが待ち遠しい」、「can’t wait to sink my teeth into 食べ物」で「食べ物にかぶりつくのが待ち遠しい/早くかぶりつきたい」といった意味で使うことができます。
まとめ
ここまで英語のイディオム「sink one’s teeth into」の意味と使い方を詳しくみてきました。2つある意味のうち、どちらの意味で使われているのかを見分けるには「into」の後ろに注目しましょう。
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