「make up」と聞くと、「化粧をする」という意味を思い浮かべてしまいますよね。しかし、この「化粧をする」という英語は「wear make-up/makeup」や「put on make-up/makeup」と表現します。ここで紹介する「make up」と化粧を表す「make-up/makeup」ちょっと違うんです。
では英語のイディオム「make up」は一体どのような意味で使われているのでしょう。
make up の意味
英語のイディオム「make up」には色々な意味があります。その中でもよく使われている意味は以下の6つです。
①「make up something」で「何かを作り上げる」「何かを構成する」
②「make up something」で「作りだす」「考え出す」「でっちあげる」
③「make up」で「仲直りをする」
「●と仲直りをする」と使う場合は「make up with ●」となります。
④「make up」で「埋め合わせをする」
「●の埋め合わせをする」と使う場合には「make up for ●」となります。
⑤「make up one’s mind」で「決める」「決心をする」
この場合、「one’s」の部分には「決心した人」が入ります。
⑥「make up」で「準備をする」「アレンジする」
make up の使い方
ここでは上で紹介した順に、英語のイディオム「make up」の使い方を詳しくみていきます。
make up 「作り上げる・構成する」の使い方①
What are you reading? (何を読んでるの?)
I’m reading XXX. This book is made up of 7 separate short stories. (XXXだよ。この本は7つの短編集なんだよ。)
これは「7つの短編小説で本が構成されている」と考えることができますね。
We need to think how we attract Chinese customers. (中国人のお客さんをどうやって引きつけるか考えなくちゃ行けないな。)
Yes. They make up the largest percentage of foreign buyers.(そうだな。彼らは外国人購入者の大部分を占めるからな。)
これは「外国人購入者の大部分は中国人で構成されている(成り立っている)」という意味ですね。
make up 「作り出す・でっち上げる」の使い方②
Tell me what really happened! (本当に何があったのか言ってよ。)
I’m not making up! (でっち上げじゃないよ!)
これは「作り話をしているわけじゃない」「でっち上げた話をしたわけじゃない」ということですね。
My boys made up little poem and wrote it in the card. (息子たちがポエムを作ってカードに書いてくれたんだよ。)
That’s sweet. (素敵だね。)
make up 「仲直りする」の使い方②
Paul and Sarah were fighting last night.(昨夜ポールとサラがけんかしてたよ。)
No worries. They made up already. (心配ないよ。もう仲直りしてた。)
これは「けんかをしてたけど仲直りしてた」というシチュエーションですね。
次は「けんかをしてまだ仲直りをしていない」というシチュエーションの会話をみてみましょう。
Paul still hasn’t make up with Sarah. (ポールはまだサラと仲直りしてないんだって。)
No worries. They fight a lot, but they always kiss and make up. (心配ないよ。沢山けんかするけど、いつも仲直りするから。)
ここで出てくる「kiss and make up」は恋人同士が仲直りする時に使う表現です。「キスして仲直りする」ということなんですね。上では「キス」の部分をはしょってますが。
make up 「埋め合わせをする」の使い方④
I don’t think I can make it tonight. (今夜は行けそうにないよ。)
Really? (まじで?)
Sorry. I will make up for it next time. (ごめん。次回埋め合わせするから。)
これは「キャンセルしたことを次回埋め合わせするから」といった表現ですね。
「make it up for you」でも同じ様な表現になりますが「あなたのために」を付け加えることで、「あなたに対して今回のことを埋め合わせする」と相手に重点を置いた表現になります。「make it up to you(あなたに対する埋め合わせをする)」も同様に使われます。
It’s been ages!! (すごい久しぶりだね!)
Yeah! We need to make up for lost time! (ホント!時間を取り戻さなくちゃね!)
「make up for lost time」は「失った時間を取り戻す」という意味で使います。この場合は「会わなかった間に失ってしまった時間を、ここで埋め合わせしよう」といったニュアンスが含まれています。
make up 「決める・決心する」の使い方⑤
Did you make up your mind? (どうするか決めた?)
Yes. (うん。)
この表現は「Did you decide?」と同じように使えます。「make up one’s mind」を「decide(決める)」入れ替えるだけですね。
What are you gonna do? (どうするの?)
I made up my mind. (決めたよ。)
make up 「準備をする・アレンジする」の使い方⑥
What can I do? (何したらいい?)
Could you make up the list of all the things we need to buy? (買う必要がある物のリストをアレンジしてくれる?)
この場合は「リストを作っておいてくれる?」といったニュアンスですね。
Can I crash at your place tonight? (今夜泊まっていい?)
Sure. I won’t be home till late, but I will make up a bed for you on the sofa. (いいよ。遅くまで帰らないけど、ソーファーにベッドの準備しておくよ。)
今日のフレーズ
英語のイディオム「make up」を使った今日のフレーズは「I just made it up!」「全部嘘だよ!」です。このフレーズは、作り話をしていたことを相手に明かす時に使えます。「今の話は全部でっち上げだよ!」ということです。
まとめ
ここまで英語のイディオム「make up」の意味と使い方を紹介してきました。イディオム自体は短く覚えやすいですが、色々な意味で使われているので注意が必要なイディオムの1つです。シチュエーションによって分かりやすい物から覚えてみるのもいいですね。
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