「born with a silver spoon in one’s mouth」という英語の表現は映画やドラマでも使われていることがあります。
この「born with a silver spoon in one’s mouth」を直訳すると「born:生まれる」「with:〜と一緒に」「a silver spoon:銀のスプーン」「in:〜中に」「one’s mouth:●の口」となり「●の口に銀のスプーンを咥えて生まれる」という意味になります。
これはどう言った意味で使われているのでしょう。
born with a silver spoon in one’s mouthの意味
「silver spoon」は「銀のスプーン」ですが、これには「富、財産」といった意味もあり、裕福な状況を表す言葉として使われています。これを踏まえて考えると「born with a silver spoon in one’s mouth」は「富と共に生まれた」と考えることができますね。
そのため「born with a silver spoon in one’s mouth」は「裕福な家に生まれた」「生まれつき裕福である」という意味で使われています。お金はもちろん、社会的にも地位がある家の生まれというニュアンスです。
born with a silver spoon in one’s mouthの語源
木のスプーンが主流だった中世時代、「生まれた子が洗礼をうける際に裕福な家庭ではgodparents(代父母)がその子に銀のスプーンを贈っていた」、「日常的に裕福な家庭では銀のスプーンで食事をしていた」ことなどがこのイディオムの語源になったと言われています。
born with a silver spoon in one’s mouthの使い方
ここでは「born with a silver spoon in one’s mouth」がどのように使えるかをみていきましょう。ここでの注意ポイントは「born」は「主語 + be動詞 + born」の形で使われることが多いです。
born with a silver spoon in one’s mouthの例①
Johnは新しい学校で働き始めました。Bobが様子を聞いています。
How’s the new school? (新しい学校はどう?)
The students in this school were almost all born with silver spoons in their mouths. They only wear expensive brands!(この学校の生徒たちは裕福な子ばかりだよ。高いブランドの服ばかり着てるんだよ。)
born with a silver spoon in one’s mouthの例②
Bobが本を読んでいるところにJohnがやってきました。
What are you reading?(何読んでるの?)
It’s about Steve Panda. (スティーブ・パンダについて。)
Oh! He is one of the richest guy in the world, isn’t he? (世界で金持ちと言われる1人だったよね?)
Yep. But he was not born with a silver spoon in his mouth. (うん。でも彼は裕福な家庭の子供ではなかったんだよ。)
Really? I thought he was. (ほんと?裕福な家庭かと思ってた。)
He had nothing when he was young. (子供のときは何もなかったんだって。)
born with a silver spoon in one’s mouthの例③
買いたい物を買うためにバイトに明け暮れる2人の会話です。
It’s nice James doesn’t have to work for anything. (Jamesは働かなくていいから良いよな。)
His parents just buy everything for him. (彼の両親が何でも買ってくれるからね。)
Yeah. He was born with a silver spoon in his mouth. (うん。彼の家は裕福だからな。)
初めにポイントで「主語+be動詞+born」という形で使われることが多いと言いました。ここまで3つの例を見て気づいた方もいらっしゃると思いますが、全て「過去形のbe動詞 + born」という形で使っています。これは、「生まれたのは今ではなく、生まれたのは過去」だからです。
今日のフレーズ
英語のイディオム「born with a silver spoon in one’s mouth」を使った今日のフレーズは「I wasn’t born with a silver spoon in my mouth.」「僕は裕福な家の出身ではない。」です。
これはかなりカジュアルな日本語にすると「僕はボンボンじゃない。」ですね。
「生まれつき裕福じゃない」とする場合は「過去形のbe動詞 + not + born with a silver spoon in one’s mouth」と言う形にします。
まとめ
ここでは英語のイディオム「born with a silver spoon in one’s mouth」の意味と使い方を詳しくみてきました。このイディオムを使うときに気をつけておきたいのは「生まれつき裕福である」ことを表すイディオムだと言うことです。
以外に使われている表現なので、しっかり覚えておきましょう!
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