「take over」という英語のイディオムには「引き受ける」「奪う」といった意味があり、ビジネスシーンでも使われている口語表現です。直訳すると「take:受け取る」「over:〜を越えて」で「〜を越えて受け取る」となるので、「何かしらの障害を越えて、何かを受け取る」といったイメージが沸いてきますね。
今回は、この英語のイディオム「take over」の意味と使い方を詳しくみていきますよ。
take over の意味
英語のイディオム「take over」を辞書で見てみるといくつかの意味があります。その中でも口語表現でよく使われている意味は次の2つです。
①「引き受ける・引き継ぐ」という意味の「take over」
「引き受ける・引き継ぐ」は、「他の人がおこなっていた物事を、その人に代わって行なう」といった意味合いで使われます。力づくではなく「代わる」といったニュアンスです。
②「奪う・買収する」という意味の「take over」
「奪う・買収する」は「力を持って、その権利を奪う・買収する」「前の人より力を持つことでもの事をコントロールし始める」といった意味合いで使われます。力を持って「取って代わる」といったニュアンスです。
take over の使い方
ここでは英語のイディオム「take over」のそれぞれの意味での使い方を詳しくみていきましょう。
①「引き受ける・引き継ぐ」という意味の「take over」
Mom, your phone is ringing. (母さん、電話が鳴ってるよ。)
Can you take over the cooking while I take the call? (電話に出てる間、料理代わってくれる?)
これは「電話に出ている間、今行なっている料理を引き続きやってくれる?」といったニュアンスですね。
Ben need to take a month off. Is there anyone who can take over his position? (ベンが一ヶ月休暇を取らなくてはならないんだ。誰か彼のポジションを引き継げる人いるかな?)
I can take over his position. (僕が引き受けるよ。)
どちらの「take over」も日本語にすると「引き受ける」・「引き継げる」どちらの訳でも使えますね。
Ron retired, right? (ロンはリタイアしたんだよね?)
Yeah. Paul took over his work. (うん。ポールが彼の仕事を引き継いだよ。)
退職などで、仕事を引き継ぐといった意味合いでも「take over」を使います。
②「奪う・買収する」という意味の「take over」
Did you see the news? (ニュース見た?)
Yeah. ABC is taking over DEF…(うん。ABCがDEFを買収するんだな。)
会社を買収するといった場合は「take over」を使います。
AI is going to take over our work in the future. (将来、AIが僕らの仕事を乗っ取られるだろうな。)
There should be something AI can’t do. (AIができないこともきっとあるさ。)
仕事を奪われてしまうといった場合にも「take over」が使えるんですね。
次は、英語のイディオム「take over」を使った今日のフレーズを紹介します。
今日のフレーズ
英語のイディオム「take over」を使った今日のフレーズは「I will take over my dad’s business.」「父親の仕事を引き継ぐんだ。」です。これは「父親の代わりにその仕事を引き継ぐつもり(予定)」と決意したときのフレーズですね。「my dad’s business」を「●’s ~」とすることで「●の〜を引き継ぐつもり」と使えますね。
まとめ
ここまで、英語のイディオム「take over」の意味と使い方を詳しくみてきました。「take over」は「代わる」「取って代わる」といったニュアンスで覚えてしまうといいかもですね。ビジネスシーンでもよくつかわれている表現なので、いろいろな場面を想像しながらフレーズを作って練習してみてください。
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