英語力の判断基準として日本でも浸透しているTOEIC、昨今では企業の募集要項にも「TOEIC●●点以上」などと見かけるようになりました。
「TOEICのスコア800点以上を取得している」と聞くと、英語力が高くて英語がペラペラ話せるというイメージがあります。
企業の方としても、そのイメージのまま海外戦略への即戦力として「TOEICのスコア800点以上を取得している」方を採用するのではないでしょうか?
しかし、TOEICのスコア800点以上を取得しているからといって、英語がペラペラと話せる訳ではないのが現実です。
なぜ、TOEICのスコアと英会話力が比例しないのか?
これまでのTOEICのテストはリスニングとリーディングのみのテスト形式でした。ですので、実際に英語を話したり、書いたりする必要が全くなかったのです。また四択問題となっていたので、まったく理解していなくても25%の確立で正解する可能性があったのです。この形式ではテクニック次第で高得点取得が可能です。特に中学・高校と英語の筆記テストの訓練を受けている日本人にとっては高得点がとりやすかったのではないかと思います。
反対に英会話力は筆記の訓練をすることで伸ばすことはできません。
英会話力と言うのは英語でのコミュニケーション能力を伸ばすこと。単語だけを必死で覚えても英語で円滑なコミュニケーションはとれませんし、文法やリーディング力を伸ばしても英語での円滑なコミュニケーションをとることはできません。
これがTOEICで高得点を取得していても英会話力が伴っていなかった理由です。
今までのTOEICの勉強は無駄ではない!
四択問題のテストテクニックを伸ばすだけでなく、しっかりとリスニングとリーディングの練習をしてTOEICで高得点を取得した方は英会話力を短期間で伸ばすことが可能です。
どういうことかというと、TOEICで高得点を取得できたと言うことは英会話力を伸ばすのに必要なリスニング力と、スピーキング力に必要な文法力と理解力がすでにある程度のレベルに達していると言うことなので、あとはスピーキング力に最も必要な”英語を声に出す”方法を習得すれば良いだけなのです。
英語を声に出す方法とはどういうこと?
英語を声に出す方法とは、文字通り英語を声に出すことです。どんなに相手が英語で話していることが理解できても英語で応答すると言うことは意外と難しく感じます。それは英語を声に出した経験が少ないからです。テストの勉強をする際はインプットをたくさんしています。しかし、アウトプットは一切していない状況なのです。ですので、短い文やフレーズからまずは口を動かして声に出してたくさん練習しましょう。そうすることで、あなたの英会話力が少しずつアップして行きます!
英語でコミュニケーションをとる力をアップするためにはリスニング力、文法力、理解力だけではだめなのです。
TOEICのテスト形式は変わりました。
現時点のTOEICのテストは目的別で受けることができるようになっています。
これまでのリスニング&リーディングのテストはもちろん、ライティング&スピーキングのテスト、スピーキングのテストというように細分化されています。自分の目指す英語力を伸ばすことがメインとなったのです。
これからは企業もTOEICのライティング&スピーキングのテストを重視すると思います。これをきっかけに、英会話力をアップしていきましょう!
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