一般動詞とは「be動詞」以外の動詞のことで、主に動作や状態をあらわす語。「go:行く」「watch:見る」「read:読む」「write:書く」「live:住む」など色々な動詞がありますよ。今回は、そんな一般動詞について詳しくみていきたいと思います。
一般動詞の分類
一般動詞は大きく分けると「自動詞」と「他動詞」に分けることができます。聞いたことがある方、あるいは辞書で単語を調べたときに「自」や「他」と表記してあるのをみたことがある方もいるのではないかな。
「自動詞」と「他動詞」の違い
「自動詞」とは動詞の後ろに目的語がない。
「他動詞」とは動詞の後ろに目的語をともなっている。
目的語というのは動詞の後ろにある「〜を」や「〜に」の部分で、必ず「名詞」のみです。「in」、「at」、「to」などの前置詞と一緒に使われている「名詞」は目的語ではありません。
<自動詞の例>
I go to the park. (私は公園に行く。)
I arrived at the station. (私は駅に着いた。)
動詞の後ろには「前置詞+名詞」なので、自動詞ですね。
I study English.(私は英語を勉強する。)
I watched tv. (私はテレビを見た。)
動詞の後ろにあるのが「名詞」なので、これは他動詞になります。
自動詞と他動詞の見分け方は、動詞の後ろに「名詞」の単体があるかどうかを確認すればOKです。
*ここで注意点が一つ
「名詞」には「動詞ing」の形をしたものや「to 動詞」の形をしたものも含まれることがあります。
一般動詞の使い方
では、次に一般動詞の使い方を詳しくみていきましょう。
一般動詞は主語によって形が変化します。少々面倒くさいですが、法則を覚えてしまえば心配ありません。まずは例文をみてみましょう。
例1)
I sit here.(私はここに座る。)
My dog sits here. (私の犬はここに座る。)
主語が「I」の場合は動詞は「sit」のままなのに、主語が「My dog」の場合は「sits」に変わった。
例2)
I go to the park.(私は公園に行く。)
He goes to the park.(彼は公園に行く。)
主語が「I」の場合は動詞は「go」のままなのに、主語が「He」の場合は「goes」に変わった。
例3)
I study English. (私は英語を勉強する。)
She studies English. (彼女は英語を勉強する。)
主語が「I」の場合は動詞は「study」のままなのに、主語が「She」の場合は「study」は「studies」に変わった。
例文を見てみると、主語が「I」の場合は動詞は原形のままなのに、主語が「My dog」、「He」、「She」になると動詞の形が変わっていますよね。
ずばり、主語が「三人称単数」で「現在形」の場合は動詞の原形に「s」がつく!というわけです。
「三人称単数」とは何?
「三人称」というのは「私(たち)」と「あなた(たち)」以外の「人」と「物・事」のことです。「彼」「彼女」はもちろん、「犬」「鉛筆」「車」などすべて「三人称」。
「単数」というのは「複数形」の反対。つまり「1人」「1つ」「1匹」など、数が1つであることです。
なので、「三人称単数」とは「私」と「あなた」以外の1人の「人」、あるいは1つの「物・事」のこと。例文にでてきた「My dog」、「He」、「She」は「三人称単数」だったのです。
主語が「三人称単数」動詞の原形に「s」がつくというのは分かったけど、なんで「go」は「goes」、「study」は「studies」になってるのと思ったあなた、さすがです。
ほとんどの一般動詞は原形に「s」をつけるだけで良いのですが、「goes」のように「es」がついたり「studies」のように変形するものがあるんです。変形パターンについてくわしくみてみましょう。
変形パターンの作り方
1)動詞の語尾が「s, ss, sh, ch, o, x」のときは「es」を付ける
bias → biases, cross → crosses, push → pushes, watch → watches, push → pushes, go → goes, fix → fixes
2)動詞の語尾が「子音+y」のときは「y」を「i」に変えて「es」をつける
study → studies, carry → carries, bury → burries
「y」の前が「a, i, u, e, o」の場合は「y」の後ろに「s」をつけるだけですよ。
3)「have」は特別で「has」に変わる
「have」だけは完全に変形してしまいます。
ここまでみてみると、一般動詞の形がどうして変わるのか、どのように変わるのかバッチリですね。
一般動詞を使った現在形の否定文
否定文の場合はどのような形になるのかをみていきましょうね。
例1)
I don’t sit here.(私はここに座らない。)
My dog doesn’t sit here. (私の犬はここに座らない。)
主語が「I」の場合は「don’t sit」、主語が「My dog」の場合は「doesn’t sit」。
例2)
I don’t go to the park.(私は公園に行かない。)
He doesn’t go to the park.(彼は公園に行かない。)
主語が「I」の場合は「don’t go」、主語が「He」の場合は「doesn’t go」。
例3)
I don’t study English. (私は英語を勉強しない。)
She doesn’t study English. (彼女は英語を勉強しない。)
主語が「I」の場合は「don’t study」、主語が「She」の場合は「doesn’t study」。
一般動詞を使った現在形の否定文の作り方は下のようになりますよ。
主語が「三人称単数」ではない → 主語の後ろに「don’t (do not)」をつける
主語が「三人称単数」 → 主語の後ろに「doesn’t (does not)」をつけ、動詞は原形
これだけで、一般動詞を使った現在形の否定文が出来上がってしまいます。
一般動詞を使った現在形の疑問文
一般動詞を使った現在形の疑問文の例をみてみましょう。
例1)
Do you study English? (あなたは英語を勉強しますか?)
Does he study English? (彼は英語を勉強しますか?)
例2)
Do you go to the park? (あなたは公園に行きますか?)
Does she go to the park? (彼女は公園に行きますか?)
一般動詞を使った疑問文を作るときも、主語が「三人称単数」かそれ以外なのかに注目してください。
主語が「you」のときは「Do」、主語が「三人称単数」のときは「Does」が主語の前についてますよね。
なので、一般動詞を使った現在形の疑問文を作るときのポイントは
主語が「三人称単数」ではない → 主語の前に「Do」をつける
主語が「三人称単数」 → 主語の前に「Does」をつけ、動詞は原形
ということです。
一般動詞を使って過去形にしてみよう
ここまで、一般動詞の現在形を使った色々な文をみてきました。次は、過去のことを話すときに一般動詞がどのように変わるのかをみていきましょう。
例1)
I watched tv. (私はテレビを見た。)
He watched tv. (彼はテレビを見た。)
主語が「I」の場合も「He」の場合も動詞が同じ形。
例2)
I studied English.(私は英語を勉強した。)
She studied English. (彼女は英語を勉強した。)
主語が「I」の場合も「She」の場合も動詞が同じ形。
例文の主語と動詞に注目してみると、主語が「三人称単数」の場合でも動詞が同じ形ですよね。動詞だけに注目してみると、どちらも「ed」で終わってます。
一般動詞の過去形は「動詞+ed」の形にする!
一般動詞の過去形は「動詞+ed」が基本だけど。。。
一般動詞を過去の文で使う場合、動詞の「原形+ed」が基本になります。ところが、やはり変形パターンとなるものが存在するのです。
1)動詞の語尾が「e」のときは「d」をつける
bake → baked, ice → iced, like → liked
2)動詞の語尾が「子音+y」のときは「y」を「i」に変えて「ed」をつける
study → studied, carry → carried, bury → burried
「y」の前が「a, i, u, e, o」の場合は「y」の後ろに「ed」をつけるだけですよ。
3)「have」は「had」、「take」は「took」などの特殊バージョンがある
have → had, take → took, go → went, give → gave などたくさんあります。
これらの特殊バージョンを不規則動詞と呼ぶのですが、実にたくさんあるんですよね。私も学生時代、覚えるのに苦労しました。
そこで、ここで少しだけ覚えるのが楽になる方法を伝授。
1)動詞の中に他の動詞の形が含まれているものをグループ化
「stand:立つ」の過去形は「stood」。「understand:理解する」の過去形は「understood」。
「come:来る」の過去形は「came」。「become:成る」の過去形は「became」。
「give:与える」の過去形は「gave」。「forgive:許す」の過去形は「
forgave」
2)動詞の語尾が同じものをグループ化
・語尾が「ell」
tell → told, sell → sold
・語尾が「eep」
sleep → slept, keep → kept
・語尾が「eak」
speak → spoke, break → broke
・語尾が「ow」
know → knew, grow → grew
いかがでしょう?ちょっとした法則がありますよね。全てに当てはまるわけではないのですが、動詞を色々なグループに分けてみると少し覚えやすくなると思います。
一般動詞を使った過去形の否定文
一般動詞を使って過去形の否定文を作る場合、「didn’t(did not)」を使います。主語の後を「didn’t (did not) + 動詞の原形」にするのです。例文をみてみましょう。
例)
I didn’t go to the park. (私は公園に行かなかった。)
You didn’t come to the party. (あなたはパーティーに来なかった。)
She didn’t study English.(彼女は英語を勉強しなかった。)
We didn’t eat lunch. (私達はランチを食べなかった。)
They didn’t sleep last night. (彼らは昨夜寝なかった。)
主語が「三人称単数」でも、過去形の否定文では「didn’t (did not) +動詞の原形」なのです。
一般動詞を使った過去形の疑問文
一般動詞を使って過去形の疑問文を作る場合、「Did」を主語の前に使います。「Did + 主語 + 動詞の原形」にするんです。例文をみてみましょう。
例)
Did you come to the party? (あなたはパーティーに来ましたか?)
Did she study English?(彼女は英語を勉強しましたか?)
Did they sleep last night? (彼らは昨夜寝ましたか?)
主語が「三人称単数」でも、過去形の疑問文では「Did + 主語 + 動詞の原形」なのです。
まとめ
ここまで一般動詞について、現在形から過去形まで一気にみてきました。現在形では主語が「三人称単数」場合に注意が必要ですね。一般動詞は形がたくさん変わるので覚えるのは大変ですが、ここで紹介したちょっとした法則をベースに覚えてみてください。あなたが覚えやすいようにグループ分けしていくのが暗記への近道になるのではないかと思います。
復習には練習問題やリストも活用してみてくださいね。
一般動詞の使い方を練習してマスターできるワークシート・回答付きです。ここでは一般動詞の現在形に的を絞った問題を提供しております。プリントアウトして自宅学習用にお使いください。
一般動詞の使い方を練習してマスターできるワークシート・回答付きです。ここでは一般動詞の過去形に的を絞った問題を提供しております。プリントアウトして自宅学習用にお使いください。
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