Be動詞とは日本語で言うところの「です」に当てはまります。Be動詞には次の5つがりますよ。
「am」・「are」・「is」・「was」・「were」
ではまず、Be動詞がどのように使われているのか次の例文をみてみましょう。
I am a student. :私は学生です。
You are a good baseball player. :あなたは良い野球選手です。
He is from Tokyo.:彼は東京出身です。
このように英語の文と日本語の文を並べてみると「be動詞」がどのような役割をしているのかが分かりますよね。
ポイントは、主語の後ろに「Be動詞」があるということです。まずこのことをしっかり頭に入れておきましょう。
「am」・「are」・「is」・「was」・「were」は何が違う?
「am」・「are」・「is」は現在形、「was」は「am / is」の過去形、「were」は「are」の過去形です。「am」・「are」・「is」は現在の話をするときに使い、「was」・「were」は過去の話をするときに使います。
それぞれのBe動詞は主語によってどれを使うのかが決まる
どのような場合にどのBe動詞を使うのかは次のように区別することができます。
<現在形>
- 主語が「I(わたし)」の場合 → 「am」
- 主語が「you(あなた)」の場合 → 「are」
- 主語が複数の人や物の場合(we、they、人々、国々、山々、木々など) → 「are」
- 主語が単数の人や物の場合(it、he、she、人、国、山、木など)→ 「is」
例)
I am a police officer. :私は警察官です。
You are cute.:あなたはかわいいです。
We are high school students.:私たちは高校生です。
It is my pen. :それは私のペンです。
This is my teacher.:こちらは私の先生。
<過去形>
- 主語が「I(わたし)」・単数の人や物の場合 → 「was」
- 主語が「you(あなた)」・複数の人や物の場合 → 「were」
例)
I was a police officer. :私は警察官でした。
We were high school students. :私たちは高校生でした。
ここまで見てみると、主語によって「Be動詞」の形が変わるということ、そして過去の話をするときは普通の「Be動詞」が「Be動詞の過去形」へと形が変わるということがわかりましたね。
<ポイント> Be動詞は主語で使い分ける!
次に、日常会話やメールなどでよく使われている「Be動詞」の短縮した形をみてみます。
「Be動詞」の短縮形
「Be動詞」は主語によって短縮した形にすることができます。どういうこと、次のようになるのです。
例)
I am a police officer. :私は警察官です。
→ I’m a police officer.
You are cute.:あなたはかわいいです。
→ You’re cute.
We are high school students.:私たちは高校生です。
→ We’re high school students.
It is my pen. :それは私のペンです。
→ It’s my pen.
He is my teacher. :彼は私の先生です。
→ He’s my teacher.
She is my mom. :彼女は私の母です。
→ She’s my mom.
That is my house. :あれは私の家です。
→ That’s my house.
要注意!!
This is my teacher.:こちらは私の先生。 → This’s my teacher.としたいところですが、「this」だけは「this’s」と短縮して使うことはほとんどありません。
次のセクションでは「〇〇はXXではない。」、「〇〇はXXではなかった。」といいたい場合の「Be動詞」の使い方をみていきましょう。
Be動詞の否定文と作り方
「Be動詞」をつかって「XXではない。」や「XXではなかった。」という文をつくることができます。この場合、「Be動詞」といっしょに「not」を使うことになります。それではどのように「Be動詞」と「not」を使うのかをみていきましょう。
「not」は「Be動詞」の後ろにつける
否定文をつけるときは、「Be動詞」の後ろに「not」をつけます。
「I am a student.(私は学生です。)」を「私は学生ではない。」としたいときは「I am not a student.」となるのです。いくつか例文を使ってみてみましょう。
例)
I am a police officer. :私は警察官です。
→ I am not a police officer. :私は警察官ではありません。
You are cute.:あなたはかわいいです。
→ You are not cute.:あなたはかわいくありません。
(人に向かって「あなたはかわいくない」とは使いませんが、あくまでも例文ですよ!)
We are high school students.:私たちは高校生です。
→ We are not high school students.:私たちは高校生ではありません。
It is my pen. :それは私のペンです。
→ It is not my pen. :それは私のペンではありません。
That is my dog.:あれは私の犬です。
→ That is not my dog. :あれは私の犬ではありません。
ここまで現在形の「Be動詞」の否定文のみをみてみましたが、次は過去形の「Be動詞」の否定文をみてみましょうね。
例)
I was a police officer. :私は警察官でした。
→ I was not a police officer. :私は警察官ではありませんでした。
We were high school students. :私たちは高校生でした。
→ We were not high school students. :私たちは高校生ではありませんでした。
過去形の否定文も現在形同様、「Be動詞」+「not」にするだけですね。
「Be動詞」+「not」は短縮することができる
「Be動詞」を使った否定文の作り方は「Be動詞」+「not」の形にするだけなのですが、短縮した形で使われることが多いです。短縮した形とはどういうことなの?と思った方のためにリストを作ってみたので見てください。
「are not」→「aren’t」
「is not」→「isn’t」
「was not」→「wasn’t」
「were not」→「weren’t」
この中に「am not」の短縮形がないじゃん、って思った方さすがです!「am not」だけは短縮できないんですよ。
例)
I am not a police officer. :私は警察官ではありません。
→ I’m not a police officer.
You are not cute.:あなたはかわいくありません。
→ You aren’t cute.
We are not high school students.:私たちは高校生ではありません。
→ We aren’t high school students.
It is not my pen. :それは私のペンではありません。
→ It isn’t my pen.
That is not my dog. :あれは私の犬ではありません。
→ That isn’t my dog.
I was not a police officer. :私は警察官ではありませんでした。
→ I wasn’t a police officer.
We were not high school students. :私たちは高校生ではありませんでした。
→ We weren’t high school students.
ここまでくると、残りは疑問文です。次のセクションでは「XXですか?」「XXでしたか?」と「Be動詞」を使った疑問文の作り方をみていきます。
Be動詞の疑問文と作り方
「Be動詞」を使って「XXですか?」「XXでしたか?」と質問したい場合はどのような形にすればよいのかを詳しくみていきましょう。
「Be動詞」の疑問文は「Be動詞」が先頭に来る
「Be動詞」は通常「主語」の後ろにやってきますが、疑問文の場合は順番が変わります。
例えば、「あなたは警察官です。」は「You are a police officer. 」ですよね。ところが、「あなたは警察官ですか?」という疑問文になると「Are you a police officer?」となるのです。
「これはあなたのペンですか?」はどうなるでしょう。
「これはあなたのペンです。」だと「This is your pen.」ですが、「これはあなたのペンですか?」と質問したいので「主語」と「Be動詞」の順番を変えて「Is this your pen?」とすればいいのですね。
例文をみてみましょう。
あれはあなたの車ですか? → Is that your car?
彼はあなたのともだちですか? → Is he your friend?
あなたは高校生ですか? → Are you a high school student?
彼らはあなたの友達ですか? → Are they your friends?
これは彼のバッグですか? → Is this his bag?
あなたのバッグは高かったですか? → Was your bag expensive?
それはあなたの靴だったのですか? → Were they your shoes?
「Be動詞」を使って疑問文を作る場合は現在形と過去形どちらも「主語」の前に「Be動詞」をつけるだけです。では、その質問への答え方をみていきます。
「Be動詞」の質問への答え方
「Are you a police officer?(あなたは警察官ですか?)」という質問に答える場合、「はい(私は警察官です)」は「Yes, I am.」、「いいえ(私は警察かんではありません)」は「No, I’m not.」です。
「あなたは~ですか?」と聞かれた場合、私について答えるので主語は「I」を使うのです。
上で紹介した例文に答えをつけてみましょう。
Is that your car?:あれはあなたの車ですか?
→ Yes, it is. / No, it isn’t.
Is he your friend?:彼はあなたのともだちですか?
→ Yes, he is. / No, he isn’t.
Are you a high school student?:あなたは高校生ですか?
→ Yes, I am. / No, I’m not.
Are they your friends?:彼らはあなたの友達ですか?
→ Yes, they are. / No, they aren’t.
Is this his bag?:これは彼のバッグですか?
→ Yes, it is. / No, it isn’t.
Was your bag expensive?:のバッグは高かったですか?
→ Yes, it was. / No, it wasn’t.
Were they your shoes?:それはあなたの靴だったのですか?
→ Yes, they were. / No, they weren’t.
主語が「this」「that」「it」の質問に答える場合、答えで使う主語は「it」です。また、主語が「your bag」など「物」の質問に答える場合も、答えで使う主語は「it」になります。主語が「your bags」や「your shoes」と一つ以上の「物」の場合は、答えで使う主語は「they」になります。
主語が「人の名前」や「少年・少女」と人の場合は答えの主語が「he」「she」「they」になります。
例)
Is Mr. Suzuki your boss?:鈴木さんはあなたのボスですか?
→ Yes, he is. / No, he isn’t.
Is Paul your friend? :ポールはあなたの友達ですか?
→ Yes, he is. / No, he isn’t.
Is Sara a high school student? :サラは高校生ですか?
→ Yes, she is. / No, she isn’t.
Are Paul and Sara your classmates?:ポールとサラはあなたの同級生ですか?
→ Yes, they are. / No, they aren’t.
英語で「人」や「もの」の話をする際、一度目はその名前を使います。ところが、2度目から「人の名前」は「he / she / they」、物の名前は「it / they」を使うんですね。そのため、質問では名前を使っていたのに答えでは「he / she / it / they」を使っているんです。
まとめ
ここまで「Be動詞」について詳しくみてきました。英会話を習得するうえで「Be動詞」は切っても切り離せないものです。使い方をしっかり確認し、いろいろな例文を作って練習してみてください。中学校の文法を制することができれば、英会話習得までの道のりがグンと短くなってきますから!
ぜひワークシートを使ってBe動詞の使い方を復習してみてください。
Be動詞の使い方を練習してマスターできるワークシート・回答付きです。ここではBe動詞の過去形に的を絞った問題を提供しております。プリントアウトして自宅学習用にお使いください。
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