英語のイディオム「rub one’s nose in it」はドラマや映画でも出てくる表現ですがこれはどのような意味でどのような状況で使われているイディオムなのでしょう。
「rub one’s nose in it」を分解してみると「rub:こする/磨く」「one’s nose:●の鼻」「in it:その中で」となり「〜の中で●の鼻をこする」と直訳することができます。
この直訳だけ見てみると「鼻をきれいにする」といった意味を想像してしまいます。しかし、これが違うのです。詳しくみていきましょう。
rub one’s nose in itの意味
英語のイディオム「rub one’s nose in it」は「思い出したくないことや考えたくないことを思い出させるような行動をとっている」といった状況をあらわすイディオムで、「嫌がることをしつこく言う、なじる」という意味です。
失敗したことなどを、その失敗した相手にしつこく言い続ける、嫌なことが起こった相手にそのことをしつこく言い続けるといったニュアンスで使われています。
rub one’s nose in itの使い方
英語のイディオム「rub one’s nose in it」の使い方を詳しくみてみましょう。
「one’s」の部分には「しつこく言われる相手・なじられる相手」が入ります。「in」の後には「失敗したことや物事」が入ります。
Who won the game?(誰が試合に勝った?) ;P
I know I lost it. You don’t have to rub my nose in it! (負けたの分かってるんだからしつこく言わなくていいよ。)
このように試合に負けた自分に対して、冗談めかしに「誰が勝った??」としつこく言ってくる友人などには「You don’t have to rub my nose in it!」や「Stop rubbing my nose in it!」(しつこく言うなよ)と使うことができます。
I heard Bob failed his exam. (ボブは試験に落ちたんだって。)
Yep. So just to rub his nose in it, I put my certification up on the wall. (そうなんだよ。ボブに忘れさせないようにするためだけに僕の認定書を壁に貼ったよ。)
これは試験に通った私の認定証をよく見える壁に貼ることで、試験に落ちたボブに試験に落ちたことを忘れさせない、といった意味で使っています。
I know I was wrong, but don’t rub my nose in it!(間違ってたのは分かってるよ、それをしつこくなじるなよ。 )
何度も何度も昔の失敗や過ちを掘り返されて、「しつこいよ!」と言いたくなるときありますよね。そのようなときは「stop」や「don’t」+「rub my nose in it」で「しつこいよ!」というニュアンスで使えます。
今日のフレーズ
英語のイディオム「rub one’s nose in it」を使った今日のフレーズは「Don’t rub my nose in it.」、「しつこくなじるなよ。」です。
思い出したくないことをしつこく言ってくる相手、からかってくる相手に使える表現です。
まとめ
英語のイディオム「rub one’s nose in it」は、家で飼っている犬が家の中で粗相をしたときに、昔は犬の鼻をその場所につけて訓練としていたことが語源だと言われています。
思い出したくないことをしつこく言ってくる相手には「Don’t rub my nose in it.」を使ってみましょう。
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