「look to」という英語のイディオム、これはいったいどのような意味で使われているのでしょう。「look:見る」と方向を示す「to:~へ」が合体しています。これをそのまま直訳すると「~へ見る」とおかしな日本語になってしまいます。
「look to」の後ろに「動詞(V)」が入って「Vするために見る」ってなるんじゃないの?、って思っちゃいますが、今回は「look to」の後ろに「something(もの)/somebody(誰か)」が入るので、「to + 動詞(V)」の「Vするために」とは使えません。
それでは、英語のイディオム「look to something(もの)/somebody(誰か)」の意味と使い方を詳しくみていきましょう。
look toの意味
英語のイディオム「look to something(もの)/somebody(誰か)」は基本的には「~に目(注意)を向ける、~の方を見る」という意味です。ただ、「何か・誰かを頼って~に目を向ける」、「何かの目的のため~に目を向ける」と少し違った2つのニュアンスが存在します。
「何か・誰かを頼って~に目を向ける」ことから「~を頼る」という意味でも使われています。
look toの使い方
ここでは英語のイディオム「look to」の使い方を詳しくみていきましょう。
「何か・誰かを頼って~に目を向ける」という意味の「look to」
When I tell my son to do something, he always looks to my wife. (息子に何かしろっていうと、いつも妻の方を見るんだ。)」
Hahaha. He really looks to his mom. (ははは。お母さんに頼り切ってるんだな。)
They look to the manager to make the situation better. (状況を良くするためにマネージャを頼るんだよな。)
Maybe they just don’t want to take responsibilities. (責任を負いたくないだけなんじゃないかな。)
「何かの目的のため~に目を向ける」という意味の「look to」
状況を改善するためだったり、今より良い状況のために「~に目を向ける」といった意味合いで使われます。これには「その物事について考える」といったニュアンスが含まれています。
We need to look to the matter.(問題に目を向ける必要があるな。)
Yeah. (うん。)
They are always complaining about what happened. (彼らはいつも起こったことについて文句を言っているよな。)
Yeah. They should look to the future. (うん。未来に目を向けるべきだよな。)
今日のフレーズ
英語のイディオム「look to」を使った今日のフレーズは「Let’s look to the future, not the past.」「過去じゃなくて未来に目を向けよう。」です。このフレーズで使われている「look to the future」は「未来のことを考えよう」といったニュアンスです。
この「~に目を向ける」という意味には「その事柄を考える」といった意味合いが含まれているんですね。
まとめ
ここまで英語のイディオム「look to」の使い方を詳しくみてきました。場面によって意味外が異なってくるので注意が必要です。場面を想像しながら練習してみてくださいね。
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